Column — 2026.09.25
エコキュートの電気代は本当に安い?
高くなる原因と今日からできる節約術
「オール電化にしたのに、思ったより電気代が高い」——住まいるライフには、修理や交換のご相談と並んで、この手のお問い合わせがよく寄せられます。
エコキュートは本来、給湯にかかる光熱費をぐっと抑えられる機械です。それでも「高い」と感じるときは、たいてい原因がはっきりしています。そして多くは、設定や使い方の見直しだけで下げられます。
このコラムでは、広島県呉市を拠点にエコキュートを専門に扱う住まいるライフが、電気代の目安・高くなる原因・今日からできる節約術を、順を追って解説します。読み終えるころには、ご自宅の電気代を下げる糸口が見つかるはずです。
1. エコキュートの電気代の目安はどのくらい?
まず前提として、電気代は「契約している料金プラン・お住まいの地域・ご家族の人数・お湯の使い方」で大きく変わります。ですので、以下はあくまで一般的な目安としてご覧ください。
エコキュートの給湯にかかる電気代は、一般的な家庭でおおよそ月1,000〜2,000円台とされることが多い水準です。ガス給湯器でお湯を沸かしていた場合と比べると、給湯部分の光熱費は下がるのが一般的です。エコキュートが空気の熱を利用してお湯を沸かす「ヒートポンプ」という省エネ性の高い仕組みだからです。
オール電化住宅では、給湯・エアコン・IHクッキングヒーター・照明などの電気代がすべて1枚の検針票にまとまります。「電気代が高い」と感じるとき、その原因がエコキュートとは限りません。まずは、給湯の電気代なのか、家全体の電気代なのかを切り分けて考えることが第一歩です。
2. 「エコキュートは安い」と言われる仕組み
エコキュートが省エネな理由は、大きく2つあります。
電気ヒーターでお湯を沸かす電気温水器は、電気の力だけで水を温めます。一方エコキュートは、空気中の熱を集めて使い、電気は「熱を集めるポンプを動かすため」に使います。同じ量のお湯を沸かすのに使う電気が、電気温水器よりもはるかに少なくて済むのが特長です。
エコキュートは、電気料金が割安になる夜間の時間帯にお湯を沸かし、貯湯タンクにためておいて日中に使います。この「安い時間に沸かす」という前提があってこそ、エコキュートの電気代は安くなります。裏を返せば、この前提が崩れると電気代は高くなるということです。次章で詳しく見ていきます。
3. 電気代が高くなる7つの原因
「エコキュートなのに電気代が高い」ときは、次のいずれかが当てはまることがほとんどです。
タンクのお湯が足りなくなると、エコキュートは昼間でも自動でお湯を沸かします(沸き増し)。ところが昼間の電気は夜間より割高。これが電気代を押し上げる最大の要因です。お湯を使いすぎた日や、沸き上げ量の設定が少なすぎるときに起こりがちです。
昼間電力は割高設定と使用量のミスマッチエコキュートは夜間の電気が安いプランを前提に設計されています。ところが引っ越しや電力会社の乗り換えで、夜間割引のない一般的なプランのまま使っているケースがあります。この場合、せっかく夜に沸かしても割安になりません。じつはここが一番効く見直しポイントです(第5章で詳しく)。
夜間割引が効いていない見落とされやすい「おまかせ」モードは過去の使用量を学習して沸かす量を決めますが、来客が続いた時期などに多く学習すると、その後も必要以上に沸かし続けることがあります。使う量より多く沸かせば、そのぶん電気を使います。
使う量とのズレ設定で調整可能シャワーの出しっぱなし、頻繁な追い焚き、高い給湯温度。使う量が増えれば、当然沸かす量も増えます。特に追い焚きは、冷めたお湯を温め直すぶん余計な電力がかかります。
追い焚きは割高使い方で差が出る設置から年数が経つと、ヒートポンプの加熱効率が徐々に落ちます。同じお湯を沸かすのに以前より多くの電気が必要になり、電気代がじわじわ上がります。10年以上お使いの機種で電気代が上昇傾向なら、この可能性があります。
10年超で顕著交換で改善するヒートポンプの吸い込み・吹き出し口が物でふさがれていると効率が落ちます。また、外気温が低い冬は集められる熱が減るため、構造上どうしても電気代が上がります。冬に高くなること自体は正常な範囲です。
周りに物を置かない冬は上がって当然近年は電気料金の単価自体が上昇しています。使い方は変わっていないのに請求額が上がっている場合、単価改定の影響というケースも少なくありません。この場合は使い方の見直しに加え、料金プランの比較が有効です。
使い方以外の要因プラン比較が有効4. 今日からできる節約術
原因がわかれば、対策はシンプルです。まずはリモコンの設定と使い方から見直しましょう。
5. じつは料金プランの見直しが一番効く
設定や使い方の工夫も大切ですが、効果が一番大きいのは料金プランの見直しであることが少なくありません。
エコキュートは夜間の安い電気でお湯を沸かす前提の機械です。ところが、夜間割引のないプランのまま使っていると、その強みがまるごと失われます。ご自宅の電気の契約が「オール電化向け」「夜間割安」のプランになっているか、一度検針票や電力会社のマイページで確認してみてください。
夜間割安プランは、そのぶん昼間の単価が高く設定されていることが一般的です。日中に在宅が多く電気をよく使うご家庭では、かえって割高になることもあります。エコキュートの沸き上げ時間帯と、ご家庭の生活パターンの両方を見て判断してください。電力会社のシミュレーションを使うと比較しやすくなります。
6. 古い機種は「交換」で電気代が下がる理由
設定も使い方もプランも見直した。それでも電気代が高い——そんなときは、機体そのものが原因かもしれません。
エコキュートの省エネ性能は「APF(年間給湯効率)」という数値で表され、新しい機種ほど高くなる傾向があります。同じ量のお湯を、より少ない電気で沸かせるということです。10年以上前の機種と現行機種では、消費電力に差が出ることがあります。
新しい機種は貯湯タンクの断熱性能が向上し、沸かしたお湯が冷めにくくなっています。冷めれば沸かし直しに電気を使うため、保温性能の向上はそのまま節電につながります。
省エネ性能の高い機種への交換なら、給湯省エネ2026事業の補助金(基本7万円〜最大14万円)を活用できます。住まいるライフは登録事業者(S309035)として、申請から書類提出まで無料で全面代行します。詳しくは補助金についてのページ、修理と交換どちらが得かの判断はエコキュートの修理費用|修理か交換かの損益分岐点もあわせてご覧ください。
7. 急に電気代が上がったら故障のサインかも
使い方も設定も変えていないのに、電気代だけが急に跳ね上がった。この場合は、機体の不調を疑う必要があります。
これらは、ヒートポンプの効率低下、お湯や配管からの漏れ、凍結防止ヒーターの動作異常などが原因のことがあります。放置すると電気代の無駄が続くうえ、故障が進むこともあります。心当たりがあれば点検をご依頼ください。エラー表示についてはエコキュート エラーコード一覧と対処法にまとめています。
「電気代が気になるだけで呼んでいいのか」とためらう必要はありません。住まいるライフは点検だけのご依頼も歓迎しています。費用は一切かかりません。問題がなければ「問題なし」とお伝えして終わりです。
8. 呉市・広島での電気代事情
広島県の沿岸部、とくに呉市や広島市南部は比較的温暖なため、冬でも外気温がそれほど下がりません。エコキュートは外気温が高いほど効率よくお湯を沸かせるので、寒冷地と比べると年間の電気代は有利になりやすい地域です。
一方で、数年に一度の強い寒波が来ると、その期間だけ電気代が跳ね上がることがあります。また、県北や山間部は冬の冷え込みが厳しく、給湯の電気代も沿岸部より高くなる傾向があります。冬の凍結・湯切れ対策とあわせて、寒くなる前に一度設定を見直しておくと安心です。
呉市・広島県内はオール電化のお宅も多く、給湯の電気代は家計に直結します。ちょっとした設定やプランの見直しが、1年を通すと大きな差になります。「うちの使い方だとどう設定すればいい?」というご相談も、点検の際にお気軽にどうぞ。
9. よくあるご質問
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